パンくずリストはSEO内部対策の要!正しい設置でクローラーとユーザーを導く完全ガイド

パンくずリストはSEO内部対策の要!

WebサイトのSEO対策を考える際、多くの人が「パンくずリスト」の重要性を見落としがちです。しかし、この小さなナビゲーションは、Webサイトの内部対策において非常に重要な役割を担っています。

パンくずリストを正しく設置することで、クローラー(検索エンジンの巡回ロボット)のサイト理解を深め、ユーザーの利便性を向上させることができます。その結果、検索順位の向上やサイト全体の評価アップに繋がるのです。

この記事では、パンくずリストがなぜSEOに効果的なのか、そしてどのようにすれば正しく設置できるのかを、初心者にもわかりやすく解説します。

目次

パンくずリストとは?SEOに不可欠な2つの役割

パンくずリストの基本と種類

パンくずリストは、Webサイトの訪問者が現在どの階層にいるかを示すナビゲーションです。トップページから現在地までの経路をリスト形式で表示するため、ユーザーは自分がサイト内のどこにいるかを一目で把握できます。

その見た目が、童話『ヘンゼルとグレーテル』で、森で迷子にならないようにパンくずを道に残したエピソードに似ていることから「パンくずリスト(Breadcrumb List)」と呼ばれるようになりました。

パンくずリストには、主に以下の3つの種類があります。

  • 位置型(Location-based Breadcrumbs): サイトの階層構造に基づいたパンくずリストで、最も一般的です。 トップ > カテゴリ > サブカテゴリ > 記事タイトル のように表示されます。
  • 属性型(Attribute-based Breadcrumbs): ECサイトなどでよく見られるタイプです。 トップ > カメラ > メーカー(Canon) > 価格帯(5万円〜) のように、ユーザーが絞り込んだ条件が表示されます。
  • パス型(Path-based Breadcrumbs): ユーザーがたどってきた閲覧履歴を表示するタイプで、現在ではあまり使われません。

SEOにおいて重要なのは、サイトの階層構造を明確にする**「位置型」と、ユーザーの動線を考慮した「属性型」**のパンくずリストです。

パンくずリストがSEOに効果的な理由

パンくずリストがSEOに効果的な理由は、大きく分けて「クローラーのため」と「ユーザーのため」の2つの側面から説明できます。

1. クローラビリティの向上

クローラーは、サイト内を巡回して各ページの情報を収集し、データベースに登録します。パンくずリストは、クローラーに対してサイトの階層構造を明確に伝える道しるべとなります。

これにより、クローラーは効率的にサイト内を巡回できるようになり、新しい記事や重要なページを見逃さずにインデックス登録してくれる確率が高まります。

2. 内部リンクの強化

パンくずリストは、トップページやカテゴリページなど、上位階層のページへの内部リンクとしての役割を果たします。

SEOでは、重要なページに内部リンクを集中させることで、そのページの評価を高めることが可能です。パンくずリストは、サイト内のほとんどのページから上位ページへリンクを張るため、自動的に内部リンクを強化する効果があります。

3. 検索結果での表示

Googleは、検索結果にパンくずリストを表示することがあります。これにより、ユーザーはクリックする前にサイトの階層や内容を把握でき、ユーザーの利便性が向上し、クリック率の向上にも繋がります。


パンくずリストの正しい設置方法:5つのチェックポイント

ただパンくずリストを設置するだけでは不十分です。SEO効果を最大限に引き出すためには、以下の5つのポイントを押さえて正しく設置することが重要です。

【1】サイトの階層構造をシンプルに設計する

パンくずリストを設置する前に、まずサイトの階層構造をシンプルに設計することが大切です。複雑すぎる階層は、ユーザーを混乱させるだけでなく、クローラーの理解も妨げます。

理想的な階層構造は**「トップページ > カテゴリ > 記事ページ」**のようなシンプルな構造です。

【2】すべてのページに設置する

パンくずリストは、トップページを除くすべてのページに一貫して設置しましょう。ユーザーがサイト内のどのページにいても、トップページやカテゴリページに戻るための道筋を確保することが重要です。

【3】アンカーテキストにキーワードを含める

パンくずリストのリンクテキスト(アンカーテキスト)には、そのページの内容を表すキーワードを含めるようにしましょう。例えば、「トップ > SEO対策 > 内部対策」のように、各階層がどのようなテーマを扱っているのかを明確にすることで、検索エンジンにページの関連性をより強く伝えられます。

ただし、不自然なキーワードの詰め込みは逆効果になるため、あくまで自然な形で含めることが大切です。

【4】構造化データをマークアップする

SEO効果を最大化するために、パンくずリストには構造化データをマークアップすることが不可欠です。構造化データは、検索エンジンに「これはパンくずリストである」と明示的に伝えるためのコードで、Googleの検索結果にパンくずリストを表示させるためにも必要です。

一般的には、JSON-LD形式でマークアップするのが最も推奨されています。WordPressの場合は、専用のプラグインを使用することで簡単にマークアップできます。

【5】ユーザーファーストなデザインと配置

パンくずリストは、ユーザーの利便性を高めることが第一の目的です。以下の点を意識してデザイン・配置しましょう。

  • 配置場所: ページの上部、タイトル直下やナビゲーションバーの下など、ユーザーがすぐに見つけられる場所に配置しましょう。
  • デザイン: 目立たせすぎる必要はありませんが、クリックできるリンクであることがわかるようにデザインしましょう。文字サイズや色、区切り文字(>»など)にも配慮します。
  • モバイル対応: スマートフォンでの表示も考慮し、見やすくタップしやすいデザインにしましょう。

パンくずリスト設置のよくある疑問と注意点

パンくずリストを複数設置しても良い?

パンくずリストを複数設置することは、基本的には推奨されません。ただし、複数のカテゴリに属する記事など、ユーザーの動線が複数考えられる場合は、ユーザーの利便性を高めるために、複数のパンくずリストを使い分けることも有効な場合があります。

ただし、検索エンジンの混乱を避けるためにも、むやみに複数設置するのではなく、ユーザーの導線に沿った設計を心がけましょう。

パンくずリストの階層はどこまで深くすべき?

パンくずリストの階層が深すぎると、ユーザーが現在地を把握しづらくなることがあります。一般的には、3階層から5階層程度に収めるのが理想的です。階層が深くなりすぎる場合は、サイト構造を見直すことも検討しましょう。


まとめ:パンくずリストは「ユーザー」と「検索エンジン」の道しるべ

パンくずリストは、単なるナビゲーションではありません。それは、ユーザーを目的のページへと導くための地図であり、検索エンジンにサイト構造を伝えるための設計図です。

パンくずリストを最適化することで、サイト全体のSEO評価を底上げし、より多くのユーザーにサイトを訪問してもらうことが可能になります。

この記事で解説したポイントを参考に、ぜひあなたのWebサイトにもパンくずリストを正しく設置してみてください。

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この記事を書いた人

2018年よりマーケティング業界でフリーランスとしてキャリアをスタート。複数の企業で経験を積んだ後、2020年にはスタートアップ2社の成長に貢献。

そして2024年には、上場を控える企業のコンサルティング部門立ち上げに参画し、わずか1年で売上2億円を達成するチームへと成長させました。

この確かな実績と、現場で培った豊富なノウハウを活かし、「コンサルティングから実務まで一気通貫で支援する」という理念のもと、2025年にMCOTを創業。企業のマーケティング課題を解決へと導くべく、尽力しています。

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