Webサイトやブログに画像を載せるのは当たり前ですが、「ただ適当に貼るだけ」になっていませんか?
実は、画像を適切に最適化するだけで、サイト全体のSEO効果を劇的に高めることができます。
この記事では、初心者でもすぐに実践できる画像のSEO対策から、ライバルに差をつけるための上級テクニックまで、網羅的に解説します。この記事を読めば、あなたのWebサイトが画像からも集客できるようになり、検索順位も上がるはずです。
1. なぜ画像がSEOに重要なのか?その3つのメリットを解説
そもそも、なぜ画像がSEO対策に重要なのでしょうか。その理由は、以下の3つのメリットがあるからです。
1-1. 画像検索からの流入を増やす
「〇〇 作り方」や「△△ レシピ」といったキーワードで検索した際、Googleの検索結果にはテキストだけでなく、画像も表示されます。
画像検索は、ユーザーが視覚的な情報を求めているときに利用するため、画像検索からの流入は購買やサービス利用につながりやすい傾向があります。
画像を最適化することで、Google画像検索で上位表示され、新たなアクセス経路を確保できます。
1-2. ユーザーエクスペリエンス(UX)を向上させる
文字ばかりのWebサイトは、ユーザーにとって読むのが苦痛になりがちです。
適切な画像は、テキストの内容を補足したり、視覚的に分かりやすく伝えたりする役割を果たします。
例えば、商品の利用イメージ、サービスのフロー図、グラフ、インフォグラフィックなど、画像によってユーザーの理解度が深まり、サイト滞在時間が長くなります。これにより、「ユーザーにとって価値のあるサイト」だとGoogleに評価され、間接的にSEO効果が高まります。
1-3. ページ全体のSEO評価を高める
Googleは、画像がページのコンテンツとどれだけ関連しているかを評価します。
画像とテキストが密接に関連しているページは、コンテンツの専門性や網羅性が高いと判断され、検索エンジンの評価が向上します。
2. 【基本中の基本】画像SEOに必須の3つの最適化設定
ここからは、今すぐ実践できる画像SEOの基本設定を3つご紹介します。
2-1. 画像の「ファイル名」は具体的に
画像ファイル名は、検索エンジンが画像の内容を理解する手助けになります。
NG例: DSC001.jpg
、image.png
OK例: seo-対策-画像-alt属性.jpg
、スマホ-アフィリエイト-やり方.png
日本語のファイル名はサーバーによっては文字化けのリスクがあるため、ローマ字か英語で記述するのが一般的です。その場合は、単語をハイフン(-)で繋いでください。
2-2. 「alt属性(代替テキスト)」で画像の内容を正確に伝える
alt属性(代替テキスト)は、画像が表示されない場合に、代わりに表示されるテキスト情報です。
検索エンジンは画像そのものを認識できないため、このalt属性のテキストを読み取って画像の内容を判断します。また、視覚障がいのあるユーザーが読み上げソフトを利用する際にも使われます。
NG例: <img src="seo.jpg" alt="">
(空欄) OK例: <img src="seo.jpg" alt="SEO対策の重要性を示すグラフ">
画像の内容を簡潔かつ具体的に記述することが重要です。
2-3. 画像の周辺テキストとコンテンツとの関連性を持たせる
Googleは、画像そのものだけでなく、その画像が置かれている場所(周辺テキスト)も見て、画像の内容を判断します。
例えば、「SEO対策」に関する見出しの下に、SEO関連の画像とキャプションを配置することで、検索エンジンは「この画像はSEO対策に関するものだ」とより正確に理解できます。
3. 【表示速度を改善】ユーザーに優しい画像の軽量化テクニック
ページの読み込み速度は、SEOの重要な評価指標です。画像サイズが重いと表示速度が遅くなり、ユーザーの離脱率が高まります。
3-1. 適切な「画像サイズ」と「ファイル形式」を選ぶ
不必要に大きなサイズの画像をアップロードしないことが重要です。
例えば、Webサイトの表示幅が1200pxであれば、画像の幅も1200px以下にリサイズしましょう。
また、画像形式も適切に使い分けます。
- JPEG(.jpg): 写真やグラデーションが多い画像向け
- PNG(.png): イラストやロゴ、透過画像向け
- SVG(.svg): アイコンやロゴ向け。拡大しても劣化しない
3-2. 最新の画像形式「WebP」と「AVIF」を活用する
WebPは、Googleが開発した新しい画像形式です。JPEGやPNGよりも軽量でありながら、同等の画質を保つことができます。
さらに新しい形式のAVIFは、WebPよりも高圧縮率を誇ります。
これらの新しい画像形式を導入することで、画質を保ったまま大幅な軽量化が可能です。WordPressであれば、プラグインを利用して簡単に変換できます。
3-3. 「遅延読み込み(Lazy Load)」で初期表示を高速化する
遅延読み込み(Lazy Load)とは、Webサイトの表示領域に入った画像だけを読み込む技術です。
これにより、ページを開いた瞬間にすべての画像を読み込む必要がなくなり、ページの初期表示速度が劇的に向上します。ほとんどのWordPressテーマやプラグインがこの機能を標準搭載しています。
4. 【さらに差をつける】上級者向けの画像SEO対策
競合サイトよりもさらに優位に立つための、上級者向けテクニックも見ていきましょう。
4-1. オリジナルの高品質な画像を使用する重要性
無料のストックフォトサイトの画像は、多くのサイトで使われているため、Googleから「独自性のないコンテンツ」と判断されがちです。
オリジナルで高品質な画像(自社商品の写真、独自に作成した図解、インフォグラフィックなど)は、コンテンツの独自性を高め、検索エンジンからの評価が向上します。
4-2. 画像サイトマップを活用してクロールを促す
画像サイトマップを作成することで、検索エンジンに画像ファイルの存在を知らせ、より効率的にクロール(情報収集)を促すことができます。これにより、画像検索結果に表示される可能性が高まります。
4-3. 構造化データで検索結果をリッチ化する
レビューやレシピなど、特定の種類のコンテンツであれば、画像に構造化データを付与することで、検索結果に画像がより目立つ形で表示されることがあります。
5. 【知っておくべき】画像使用時の3つの注意点
最後に、画像を安全かつ効果的に使用するための注意点を確認しておきましょう。
5-1. 著作権・肖像権の侵害を避ける
インターネット上の画像を無断で使用することは、著作権や肖像権の侵害になります。必ず著作権フリーのサイトからダウンロードするか、自分で撮影・作成した画像を使用してください。
5-2. 過度なキーワードの詰め込みは逆効果
alt属性やファイル名に、関連性のないキーワードを大量に詰め込むと、Googleからスパム行為と見なされ、ペナルティを受ける可能性があります。あくまでも、画像の内容を正確に説明することを心がけましょう。
5-3. 重要な情報は画像ではなくテキストで記載する
画像内の文字は、検索エンジンが読み取ることができません。伝えたい重要な情報は、画像だけでなく、必ずテキストでも記載するようにしましょう。
6. 画像SEOの効果を測定する方法
せっかく対策をしても、その効果がわからなければ意味がありません。
6-1. Google Search Consoleで画像検索の流入を確認する
Google Search Consoleの「検索パフォーマンス」レポートでは、検索タイプを「画像」に絞り込むことで、画像検索経由の表示回数やクリック数を確認できます。
6-2. Google Analyticsでユーザー行動を分析する
Google Analyticsでは、画像を最適化したページの直帰率や滞在時間を分析し、ユーザーエクスペリエンス(UX)が向上したかどうかを判断できます。
7. まとめ:画像でSEO効果を最大化し、サイトの価値を高めよう
画像の最適化は、単なるWebサイトの装飾ではなく、SEO対策の重要な一環です。
この記事で紹介した基本から応用までの対策を実践することで、検索順位の向上、画像検索からの新たな流入、そしてユーザーエクスペリエンスの改善という、3つの大きなメリットを得ることができます。
画像は、Webサイトの価値を高める強力な武器です。ぜひ、今日から画像SEOに取り組んでみてください。